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第10回東京大学学生発明コンテスト開催

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今年記念すべき10回目を迎えた学生発明コンテストが、産学連携本部、(財)生産技術研究奨励会との共催で開催され、1月21日(月)に駒場IIキャンパス内総合研究実験棟にて授賞式が行われました。

今回の募集・審査は自由部門と課題部門「『安心と安全』に役立つ発明」に対して行われ、エントリー件数27件、そのうち最終審査に進んだものが9件でした。最終審査においては、自分の発明をわかりやすく紹介するとともに、どのように先行事例と違うのかという点も含めた発表がなされました。その結果、発明大賞1件、産学連携本部長賞1件、生研所長賞1件、アイデア賞1件、さらに奨励賞3件の受賞が決まりました。

発明大賞を受賞した「金属-半導体複合ナノ粒子を用いた塗布型マルチカラーフォトクロミック材料の開発」(工学系研究科 応用化学専攻 博士課程 川脇徳久さん)は、応募者自身の大学院での研究に付随する成果でもある新しい複合ナノ材料の作製法に関するものであり、発想・発案に対する応募者の貢献の大きさが認められての受賞となりました。産学連携本部長賞を獲得した「少量サンプルのアレイ化に向けた遠心力ダイナミックマイクロアレイデバイスの作製」(教養学部 理科II類 長谷川寛将さん)は、そのアイディアのざん新さもさることながら、この発明が教養課程の学生を対象にした研究体験プログラムであるUROPの成果であり、短期間の実験・実習の結果をコンテスト応募までにまとめあげた努力が認められました。生産技術研究所長賞の「コンセントに接続されている機器を認識する装置」(情報理工学系研究科 創造情報学専攻 修士課程 池上洋行さん)は、コンセントが自分につながっている機器を知っているとどういうメリットがあるか、を実践する発明であり、実際に作製した試作品を用いてのプレゼンテーションも高く評価されました。

10回の発明コンテストの審査の過程で、知財に興味を持つごく一部の応募者を除いては、発明や特許といった知財に対する基礎知識が不足していることを実感してきました。そこで、来年度については、いったん発明コンテストを休止し、知的財産講座「今日からあなたも特許が書ける(仮題)」を開催することと致しました。学生の皆さんには知財の制度と発明の価値を十分に理解していただき、その後皆さんの優れた発明を改めて募集することができれば、と考えています。詳細は後日お知らせいたしますが、多数の学生の皆さんのご参加を期待しております。
 
東京大学学生発明コンテストHP(各受賞者のコメントを掲載していますのでこちらもご覧下さい。):http://hatsumei.iis.u-tokyo.ac.jp/page140.html




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