本学の知と産業界の知を融合し、社会にとって新しい価値を創出するためのプラットフォームである東京大学産学連携協議会の「平成25年度第2回アドバイザリーボードミーティング(以下、ABM)」および「平成25年度年次総会」を3月3日(月)、弥生講堂アネックス/弥生講堂・一条ホールにて開催しました。
ABMは弥生講堂アネックス(セイホクギャラリー)にて開催され、本学から濱田純一総長、各理事および保立和夫産学連携本部長ほかが出席。産業界からはANAホールディングス株式会社取締役会長 大橋洋治氏、株式会社小松製作所相談役 坂根正弘氏、日本電信電話株式会社取締役会長 三浦惺氏、株式会社日立製作所取締役会長 川村隆氏、三井不動産株式会社代表取締役会長 岩沙弘道氏、三菱商事株式会社取締役会長 小島順彦氏を迎え、活発な意見交換が行われました。
濱田総長は挨拶の中で、「東京大学産学連携本部では、できるだけイノベーションを早く生み出し、それを社会的にも実装していくということで、今年度から、イノベーション推進部と知的財産部という2部体制に変更し、イノベーション実装化を加速することを心がけております。人材育成につきましては、東京大学アントレプレナー道場で東京大学の学生、院生、あるいは研究員を中心にしながら独創的なアイデアの事業化を図っていく、あるいは研究成果の権利化をベースにした起業を図っていくための教育をやっております。」と話しました。
続いて保立産学連携本部長から組織体制、各部の活動内容について、各務イノベーション推進部長から、アントレプレナー道場、本学におけるアントレプレナーシップ教育、経済産業省プロジェクト等についての活動報告がなされました。
次いで、工学系研究科 越塚誠二教授より、粒子法シミュレーション技術の研究と実用化についての研究発表が行われました。
その後、シミュレーション技術についての質疑応答があり、産業界からは、「大企業と大学の話ばかりやっているところに、この国の一番の基本問題があると思う」「大企業が大学発ベンチャーに積極的に取り組んでいくという場面はこれから増えると思う」「ビジネスの匂いがどのくらいするかという判定は、企業のほうにある程度任せて、こんなものある、ということを何回も見せていただくと、いろいろな発見があると思う」「大学と大企業の間で特許を含めてコラボレーションが非常に進んでいる」といった意見をいただいた。さらに、柏の葉キャンパスにおける産学連携についての紹介もなされました。
最後に、大和裕幸理事・副学長が「実際の産学連携としての越塚先生の研究、教育的な方向からのアントレプレナー道場などをご紹介させていただきました。今日いただいたご指導をよく考えまして、これからさらに努力を続けていきたいと思っております。今後もますますのご指導、ご鞭撻をお願いしたいと思います。」と締めくくりました。
引き続き、弥生講堂・一条ホールで行われた年次総会には、産業界、学内などから多数が参加。冒頭、濱田総長は「東京大学で生み出す知をしっかり社会に出していき、新しい価値を生み出すことのできる共同研究の仕組みを作っていかなければならない。国立大学も社会と結びつき、社会のニーズに応える人材育成、研究開発、科学研究をしっかりやっていかなければいけない、ということが言われております。少子高齢化の進展、グローバル化の遅れ、国際社会の中で新しい国々がどんどん力を持ってきている社会経済状況の中でグローバル化を徹底させる、イノベーションを作り出していくことが大学に大いに期待されている。そういった期待に応える責任を果たしていかなければいけない時代になっていることを強く自覚しております。」と挨拶しました。
続いて、日本電信電話株式会社取締役会長 三浦惺氏の来賓挨拶の後、保立産学連携本部長が当本部の1年間の活動を報告。最後に特別講演として、大学院新領域創成科学研究科 保坂 寛 教授が「東京大学フューチャーセンターの社会実験構想-製造でもサービスでもない新たな産学連携-」を講演しました。
ABMと並行して、年次総会会場である一条ホールのロビーでは、本学のCOIプログラムへの取り組みの紹介、越塚・保坂両教授の研究成果の発表としてポスターセッションが行われました。その研究成果や研究リソースを直接聞ける貴重な場が設けられ、研究者を囲み、会場の随所で和やかに交流が図られました。
ABMは弥生講堂アネックス(セイホクギャラリー)にて開催され、本学から濱田純一総長、各理事および保立和夫産学連携本部長ほかが出席。産業界からはANAホールディングス株式会社取締役会長 大橋洋治氏、株式会社小松製作所相談役 坂根正弘氏、日本電信電話株式会社取締役会長 三浦惺氏、株式会社日立製作所取締役会長 川村隆氏、三井不動産株式会社代表取締役会長 岩沙弘道氏、三菱商事株式会社取締役会長 小島順彦氏を迎え、活発な意見交換が行われました。
濱田総長は挨拶の中で、「東京大学産学連携本部では、できるだけイノベーションを早く生み出し、それを社会的にも実装していくということで、今年度から、イノベーション推進部と知的財産部という2部体制に変更し、イノベーション実装化を加速することを心がけております。人材育成につきましては、東京大学アントレプレナー道場で東京大学の学生、院生、あるいは研究員を中心にしながら独創的なアイデアの事業化を図っていく、あるいは研究成果の権利化をベースにした起業を図っていくための教育をやっております。」と話しました。
続いて保立産学連携本部長から組織体制、各部の活動内容について、各務イノベーション推進部長から、アントレプレナー道場、本学におけるアントレプレナーシップ教育、経済産業省プロジェクト等についての活動報告がなされました。
次いで、工学系研究科 越塚誠二教授より、粒子法シミュレーション技術の研究と実用化についての研究発表が行われました。
その後、シミュレーション技術についての質疑応答があり、産業界からは、「大企業と大学の話ばかりやっているところに、この国の一番の基本問題があると思う」「大企業が大学発ベンチャーに積極的に取り組んでいくという場面はこれから増えると思う」「ビジネスの匂いがどのくらいするかという判定は、企業のほうにある程度任せて、こんなものある、ということを何回も見せていただくと、いろいろな発見があると思う」「大学と大企業の間で特許を含めてコラボレーションが非常に進んでいる」といった意見をいただいた。さらに、柏の葉キャンパスにおける産学連携についての紹介もなされました。
最後に、大和裕幸理事・副学長が「実際の産学連携としての越塚先生の研究、教育的な方向からのアントレプレナー道場などをご紹介させていただきました。今日いただいたご指導をよく考えまして、これからさらに努力を続けていきたいと思っております。今後もますますのご指導、ご鞭撻をお願いしたいと思います。」と締めくくりました。
引き続き、弥生講堂・一条ホールで行われた年次総会には、産業界、学内などから多数が参加。冒頭、濱田総長は「東京大学で生み出す知をしっかり社会に出していき、新しい価値を生み出すことのできる共同研究の仕組みを作っていかなければならない。国立大学も社会と結びつき、社会のニーズに応える人材育成、研究開発、科学研究をしっかりやっていかなければいけない、ということが言われております。少子高齢化の進展、グローバル化の遅れ、国際社会の中で新しい国々がどんどん力を持ってきている社会経済状況の中でグローバル化を徹底させる、イノベーションを作り出していくことが大学に大いに期待されている。そういった期待に応える責任を果たしていかなければいけない時代になっていることを強く自覚しております。」と挨拶しました。
続いて、日本電信電話株式会社取締役会長 三浦惺氏の来賓挨拶の後、保立産学連携本部長が当本部の1年間の活動を報告。最後に特別講演として、大学院新領域創成科学研究科 保坂 寛 教授が「東京大学フューチャーセンターの社会実験構想-製造でもサービスでもない新たな産学連携-」を講演しました。
ABMと並行して、年次総会会場である一条ホールのロビーでは、本学のCOIプログラムへの取り組みの紹介、越塚・保坂両教授の研究成果の発表としてポスターセッションが行われました。その研究成果や研究リソースを直接聞ける貴重な場が設けられ、研究者を囲み、会場の随所で和やかに交流が図られました。